保険。

うちのお母さんは保険が好きだと思う。

私にアホみたいに習い事させたのも、
将来それらが私を助ける術になってくれると見込んでの保険。
いい高校、大学を勧めるのも、いい職に就けるようにとの保険。
Y君を薦めるのも、この先私がお金に困る生活を送らないための保険。
保険があれば一応は安心できる。

でも「今」は？
………悪いけど全然楽しくない。

いつもいい成績取らなきゃって何かに追われて焦って。
「もっともっと上を目指せ」ってアンタ、私をオリンピック選手にでもしたいの？

息苦しいんだよ。
息苦しすぎて本来の目的忘れて死にたいとまで思い詰めて。
なんのための保険？
その保険の力はいつ発揮されるんですか。

不安からか、うちのお母さんはお金を貯めるのがクセ。
全く無駄に使うことができない。
悪いとはいわないけど、「生きてない」お金。
本当ならもう少しいい場所に住めるのに。
子供に「家建てて」って、聞き飽きた。
建てればいいじゃん、それくらいできるじゃん。
そう言っても、「その後一文無しじゃないか」って返してくる。
………そういう性格なんだろう、仕方ない。

反面教師？
だから私は「今」を思い切り楽しみたい。

たとえお金に困ることになっても、どうにか乗り越えて。
家を出るんだ、家を。
掴むんだ、自由を。
珍しく少し前向き。

さぁ、家出資金貯めよ（笑）