すべてぶち壊し

携帯ソフトバンクになんてするんじゃなかった。

母親の干渉が煩わしい。
一日置きに電話してきやがる。

いつも電話してくる理由が
「暇だから」
「誰も相手してくれないから」

………で、その母親の話す内容が、決まって愚痴だのなんだの。

あんたの電話につきあってられるほど私は暇でもないし、
第一愚痴やたわごとにつきあってる精神的余裕もねえよ。

今日は日払いのバイトも休んで友達とディズニーシーに行ってきた。
平日だったからアトラクションも待たずにどんどん乗れて。
強風のせいでショーが全く見られなかったけど楽しかった。
そして帰ろうかと携帯を見たら、2件の不在着信。
もちろん母親。
そして一通のメール。
「生きてるのか！？全く、達者でやってますとか毎日メールくらいできんのか！？」

………毎日メール？？？
あんたどこまで私に依存してんの？
東京に逃げてきても私を監視し回す気？
私はあんたの愚痴聞き屋じゃねぇんだよ。
でも電話を無視すると後で更に酷い目に合う。

だから自分を偽ってテンション高めで電話を掛ける。
「今どこにいると思うー！？なんとディズニーシーだよ〜★
　平日だからアトラクション乗り放題♪」って。
全く自分で自分に呆れる。
母親の前で明るい別人格を演技することが、私の「普通」。

そしたら「あっそー、電話ないから死んだかと思った」……って。
しかもやっぱり怒り気味。

「楽しそうでいいですね。」って、めっちゃ嫌味に取れる言い方してくる。
コイツは自分を抜きにして娘が楽しんでるって事実が毎度気に喰わないらしい。
「仕事はまだなの？遊んでていいの？」

いい加減に疲れた。
楽しい気分も一気に死にたい気分に変換された。

景色が真っ暗になった。

もう嫌。
オマエのせいで全てが嫌。
何も楽しくない。
何もかもが苦痛。

だれか私の代わりにアイツの世話をして。
だれかアイツの頭を殴ってきて、アイツの脳から私を消して。

解放されたい。

距離を置いてもどこまでも追いかけてくる。

私を頼るな。
私をあてにするな。
私に期待するな。

私に死にたいと思わせる全ての理由が、
アイツから生まれてしまったという事実の中にある。

ねぇ、ここまで私の気持ちについてこられる人いる？
親に死ねって言える私の気持ちがわかる人、いる？

ずっと摂食障害のこと隠し通してきた。
でも、私が生き続けるためには、もう隠し通すことは無理みたい。

今までの演技を暴露しなきゃもう生きていけないみたい。

「本当は全然明るくなんかない、今にも死にたいと思ってる人格が本当の私」

もうそえそろ来るのかな。
親に面と向かって「死ね！！」と叫ぶ時が。
私が親の目の前で血を流す時が。
良い子が発狂する時が。
そしたらその時やっと私は解放される。
そしてそんなことをした自分が生きていることに耐えられなくなって、
自ら死を選ぶんだ。

そんな過程にオマエが耐え切れるわけがないってわかってる。
だからずっとずっと我慢してたんだ。
全てはみんなオマエのためだ。
私が生き続けてやっているのもオマエのためだけでしかない。

でもいい。
オマエも私も死ねばいい。
演技してまで生き続けたくない。


オマエには一生、私が欲しいものを当てることはできないだろうよ。


マジでみんな捨てたい。
ほんとに疲れた。